神葬祭・水子供養祭

神葬祭の意義

日の本に生れ出でにし益人は神より出でて神に入るなり(中西直方)

死は人間にとって厳粛な真理ですが、この和歌には日本古来の神道の死生観がよく表されています。「祖先の神があってこそ、生まれ出た自分、その自分もやがては祖先の神のもとへと帰っていくのだ。」という意味です。
 神道の死生観は、日本独自の信仰として育まれてきた祖先神に対する信仰と、生成発展の原理である産霊(むすび)の信仰によっています。よって、神葬祭の本儀は、祖先神のもとに帰る帰幽奉告の儀を行って、通夜祭の後、個人の御霊を御霊代(みたましろ)にお遷しする遷霊祭(せんれいさい)を営むことにあり、葬儀の後は、忌明けの五十日祭をもって御霊代を家庭の祖霊舎(みたまや)に合わせまつり、この後は祖霊としてのお祭りが始まります。
神葬祭の次第については、地方の習慣もありますが、おおよそ次の通りです。
 枕直しの儀、納棺の儀、通夜祭(帰幽奉告、通夜祭、遷霊祭、出棺祭)、葬場祭(告別式、五日十日祭)火葬祭、埋葬祭(納骨の儀)、五十日祭、新盆祭、祖霊祭の儀があります。帰家祭と百日祭は、祭主様の希望により執り行われます。仏教でいう法事が、神葬祭の年祭(祖霊祭)です。祖霊祭は、1年祭・3年祭・5年祭・10年祭と執り行います。その後は10年毎になります。
◎忌明けの五十日祭に合わせて、神棚の白紙を取り除き、通常の神棚のお参りや神社の参拝を再開出来るように清祓いの儀(忌明け祓い)を行います。詳しくは当神社にお尋ねください。

 天皇家でも神葬祭と知り希望される方が多くなった近年ですが、神葬祭の詳細を知りたい方は、福島県神社庁より神葬祭のしおりが刊行されております。当神社にて配布しておりますのでご相談下さい。なお、葬儀は各地で独自の習慣を伝えておりますますので、遠慮なくご相談下さい。また、家庭事情によりやむを得ず宗教を変えてのご葬儀等のご相談承ります。ご葬儀の費用(玉串料)などの質問等は、電話連絡のうえで神社に相談にお越しください。
 また、神葬祭でのご葬儀希望の方や詳しく神葬祭を知りたいかた聞きたい方当神社にご相談に応じます。お気軽にご相談下さい。

水子供養の慰霊祭について

 流産、死産・中絶、堕胎で亡くなったお子さんのことを水子といいます。
その水子さんの供養を『水子供養』といいます。

水子の御霊が安らかに幽世(死後の世界)へ旅立てるように、慰霊祭を行っております。
祓戸之大神様のお力をいただき、親子の罪・けがれ・因縁をお祓いお清めし、新たな一歩が踏み出せるよう御祈願いたします。